米国で激しいインフレが起こり、高金利政策が始まってから実に3年もの月日が流れようとしています。
この間(かん)、僕はコツコツと「TMF」という銘柄を仕込み続け、購入総額は200万円ほどまで膨れ上がりました。
「利下げが来たら、間違いなく利益は出るはず」
そう思ってガチホを続けてきましたが、実際に利下げが来ても思うように価格は上昇せず、延々と下落トレンドが続いています。含み損は気付けば30万円を超えてしまいました。
今回は、そんな困ったちゃんである「TMF」を今後どうするかを考えてみました。
TMFの概要
ご存じない方もいらっしゃると思うので、TMFの概要から。
TMF(Direxion Daily 20+ Year Treasury Bull 3X Shares)は、米国の長期国債(20年以上)の価格変動を3倍に増幅するレバレッジETFです。
金利が低下すると債券価格が上昇し、それを3倍の倍率で反映するため、金利低下局面では大きな利益が期待できます。
しかし、金利上昇時には急落しやすく、日々のリバランスによる価値の減少(逓減)の影響も大きいため、長期保有には不向きで、短期トレード向けのETFです。
※↑の概要は今流行りの「ChatGPT」に「TMFの概要を200文字くらいで書いて」とお願いして出てきたものを、少し修正したものです。
今回の記事はTMFの紹介が主題ではないので、概ね「そういうものか」と理解していただければ十分かと思い、AIに頼りました(苦笑)
重要なポイントとして、
- 長期国債の価格変動×3倍の結果が狙える
- 下落時には「逓減」が起こり、レバレッジのかかっていない商品が元の価格に戻ってもレバレッジETFの価格は元には戻らない(価値の減少)という性質がある
という点を押さえていただければ、以降の内容はご理解いただけると思います。
僕がTMFを購入した理由
まず、僕がTMFを購入した理由について書いていきます。
僕がTMFを初めて購入したのは2023年の10月末。当時、TMFは1株40$ほどで、為替は150円/$くらいでした。
初のレバレッジETF購入という事もあり、最初は10万円分だけ購入。そこからTMFの価格が急騰したため、翌月末に追加で50万円分、翌々月末にはさらに追加で50万円分と、短期的に大きな金額を投入していきました。
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当時は価格の上昇が急激だったので「このタイミングを逃してなるものか!」と焦ってしまいましたね…
僕がTMFをこのように焦って大量購入したのには色々な理由がありました。当時を振り返ると…
- 超高金利状態が続き、長期国債ETFは歴史的な安値圏にあった
- 米国経済が不安定で、暴落がいつ起こるか分からないという意見が多かった
- レバレッジのかかっていない〃ETFは暴落時の円高で利益が相殺される可能性が高い
- 超高金利状態を長く続ける事は出来ない(利下げされる)という意見が多かった
このような状況で、僕の気持ちは以下のような感じになりました。
「こんな超高金利状態が長く続いたら、米国経済はクラッシュする!だから、利下げは必ず行われる!今がきっと底だ!レバレッジをかければ、円高になっても大丈夫だろう!」
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「たられば」ではあるのですが…今の状況でこれを見ると、凄く恥ずかしくなってきます…
なお、短期的に大きな利益を出したいというスケベ心があったのも事実ですが、それと同じくらい「今、暴落が来たら耐えられないかも」という恐怖心が非常に大きく、資産を防衛する(債券の比率を増やす)ために買ったという側面もありました。
そこからTMFはどうなったのかと言うと…一時期は60$を超えるくらいまで上昇したのですが、その後は上値を切り下げる形の下落トレンドに突入。
ここで僕は、さらに傷口を広げる行動に出てしまいます。
去年の7月に50万円、〃11月に50万円をさらに上乗せしてしまいました。
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これが「ナンピン地獄」ってやつですね~(遠い目)
時は流れ、TMFは現在41.5$まで落ち込み、含み損は33万円まで広がってしまう結果となりました。
今後の展望について(損切りか、ガチホか)
今後のTMFの展望について、極力、恐怖心を除外して考えてみます。
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僕は今、かつてないほどの含み損によって精神が大きく揺らいでいます。正直、今すぐにでも損切りして楽になりたいのですが…一度、冷静になるべきでしょう。
※そもそも、購入時に「こうなったら損切りする」というラインを決めていなかったのが最大の敗因なのですが…今は一旦、置いておきます。(今後の戒めとして心には刻みました)
TMFの損切りorガチホを判断する材料として、まずはチャートを見てみましょう。

↑は僕が購入した時点(2023年10月)から現在までのTMFのチャートになります。
こうやってチャートを見てみると、年内にもう一回くらいは50$にタッチする可能性がありそうに見えます。ただし、サポートラインになっている40$を割った場合は一層の下落に転じる可能性もあり、予断を許さない状況ですね。
次に、TMFが置かれている現状(金利の動向)について考えます。
TMFの価格は金利の動向によって大きく左右されますが、金利は米国のインフレに歯止めがかからない限り、大きく下がる事はないでしょう。
現状、米国のインフレは未だに根強いまま、さらにトランプ大統領の関税政策によって悪化する可能性すら出てきています。
「このままだと、追加の利上げも有り得る」といった意見もあれば、「経済に強いトランプ大統領がこれ以上の利上げを許すはずがない」という意見もあります。
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一体、どっちなんだってばよ…
正直、これについては「全く読めない」と言うのが結論です。僕はTMFを購入してから今に至るまで、米国の金利動向に関する情報を日常的に集めるようにしています。
しかし、いくら情報を仕入れた所で「結局、どっちに転ぶかが分からない」という状況は好転した試しがありません。「アナリストの予想は外れる」と言われるように、有識者の意見であっても全くアテになりません。
いい加減、情報を追いかけるのに疲れてしまった…というのが本音です。こんな事をしている時間があったら、高配当株のスクリーニングやスイングトレードの勉強をした方がよっぽど有意義でしょう。
<結論として>
以上を踏まえて、僕が出した結論がこちら。
- 今の勢いのまま、サポートラインである40$を割った場合、もう一度40$に戻ってきた時に損切りする。
- 40$を割らない限りは保有を継続する。理想は50$を超えての利確だが、45$に戻った時に限界を感じたら損切りする。
- 含み損が50万円を超えたら、問答無用で損切りする。(再起不能レベルのダメージを回避する)
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本音は今すぐにでも損切りしたいんですけどね…こういう時に、感情オンリーで動くのは良くないと思い、ルールを設けてその通りにやる事にしました。こういった経験も大事かなと思います。
オマケ:「逓減」は結局どれくらい発生しているのか?
最後に、オマケとして「自分は今までにどれくらい逓減を食らっているのか?」をシミュレーションしてみようと思いました。
TMFの逓減率は人によって意見が分かれますが、概ね年間10%~15%くらいと言われています。
よって、逓減率を「15%」としてシミュレーションしてみたものがこちら。
購入時期 | 単価($) | 為替($/\) | 購入数 | 購入額(\) | 保有(日) | 保有(年) | 逓減額(\) |
2023/10/30 | 40.6 | 150.8 | 16 | 97,966 | 514 | 1.41 | 19,816 |
2023/11/24 | 51.1 | 150.5 | 53.5 | 411,529 | 489 | 1.34 | 79,569 |
2023/12/4 | 51.7 | 147.8 | 65.5 | 500,610 | 479 | 1.31 | 94,878 |
2024/7/25 | 49.6 | 154.4 | 65 | 497,921 | 245 | 0.67 | 50,133 |
2024/11/11 | 47.4 | 154.2 | 70 | 511,673 | 136 | 0.37 | 28,598 |
計 | 270 | 2,019,699 | 272,994 |
↑の表は、購入時期から保有年数を割り出し、当初の購入額に対して1年ごとに逓減率15%をかけ続けてみたものです。
計算後に「あれ?これって妥当性のある結果なのか?」と不安になったのですが、上記の表のTMFの数値をレバレッジのかかっていない「TLT」に換算し、同じ時期の値動きを計算してみた結果、TLTで同額を保有していた場合は「若干のマイナス」にしかなっていない事が判明。
つまり、今の僕の含み損は「そのほとんどが逓減によって生じたもの」という事が分かったのです。
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元本に対し、年率10~15%という「めちゃくちゃ高い経費のかかる暴落保険」だったというオチが見えてきた…。(なお、暴落時に必ず上がる保証もない)
次に、これを今年の年末までガチホした場合の逓減額を見てみましょう。(これは正しい自信がないです。あくまで参考です。)
購入時期 | 単価($) | 為替($/\) | 購入数 | 購入額(\) | 保有(日) | 保有(年) | 逓減額(\) |
2023/10/30 | 40.6 | 150.8 | 16 | 97,966 | 793 | 2.17 | 27,186 |
2023/11/24 | 51.1 | 150.5 | 53.5 | 411,529 | 768 | 2.1 | 114,199 |
2023/12/4 | 51.7 | 147.8 | 65.5 | 500,610 | 758 | 2.08 | 138,919 |
2024/7/25 | 49.6 | 154.4 | 65 | 497,921 | 524 | 1.44 | 102,622 |
2024/11/11 | 47.4 | 154.2 | 70 | 511,673 | 415 | 1.14 | 85,884 |
計 | 270 | 2,019,699 | 468,810 |
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・・・(開いた口が塞がらず、何も喋れない)
ここまでやって、今、僕が思っている事…
「もう二度と、レバレッジのかかった商品は買わない…」
とりあえず、ルールは決めたので…後は淡々と実行するだけです。
レバレッジさえかかっていなければ、損切りなど必要のない選択肢なのですが…持っているだけで年間10~15%も減るものを、何年もホールドするのは分が悪すぎます。
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食えないフリーランスに最大50万の損切りは辛過ぎます…でも、こうなってしまったら諦めるしかないですね。(良い勉強になりました)
レバレッジETFの長期保有は「それなりの損を出す覚悟」が無ければやらない方が無難です。
ちなみに、僕はTMFを買った当初は「これで損を出したら勉強だと思おう」とは考えていました。ただ、実際に勉強代を払う事になってみると「何でこんな事をしちゃったんだろう…」という後悔しかありません。
今回の記事が、皆様の参考になれば幸いです。
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