今回は、適応障害で前職を辞めた僕が、配達のアルバイトに合格するまでの体験談をお話します。
似たような状況にいる方の参考になれば嬉しいです。
なぜ配達バイトを選んだのか
僕は前職では事務を中心とした仕事をしていましたが、適応障害を発症して退職しました。
人間関係に疲れたので「しばらくは人との関わりが薄い仕事がしたい」と思うように…
そんな中、スーパーでたまたま手に取った求人誌を見て、目に留まったのが「配達のアルバイト」。
よくある個人宅へのポスティング等ではなく、「特定の企業へ決まった物資を営業車で運ぶ」という内容だったので「これなら出来るかも…」と感じました。
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ポスティングの求人って、よく見ると物凄い数を短時間でやって「時給〇円相当」みたいな事が書いてあるんですよね…よっぽど体力に自信がないと出来ないと思います。
僕が住んでいる地域は田舎なので、会社が密集している場所もそんなに多くはありません。
営業車が使えるのであれば、移動の合間に少し休憩を取ったり、移動中に音楽を聴いたりして気分転換ができそうなのも魅力的だと思いました。(実際にそんな暇があるかは分かりませんが)
「どんな仕事でも、キツいところはあるだろう。だったら、とりあえずやってみよう」——そんな気持ちで、応募してみる事にしました。
面接までの流れ
電話で問い合わせると、驚くほどあっさり「じゃあ、一度来てください」と言われました。
年齢を聞かれたので、答えると「お若いですね」と…アラフォーの自分が若い?と最初は不思議に思いました。
でもよく考えると、この手の仕事はもっと高齢の方が応募される物なのかもしれません。
「たしかに、この年齢の男性なら正社員募集の方に行くよな…」と、妙に納得したのを覚えています。
必要な書類について尋ねても「特にないですよ(笑)」とのこと。
でも一応、履歴書はちゃんと用意して、身だしなみも整えて面接に向かいました。
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髪の毛はとにかく短くバッサリ。髭もしっかり処理。相手方がフランクな感じだったので、ノーネクタイのスーツルックで行く事に。
面接の様子と印象
面接では、僕の履歴書を見た担当の方が「こんな立派な経歴の人が来るとは思わなかった」と驚いた様子でした。(大卒である事や、地元では少し名の知れた企業に勤めていた経歴から、そういう印象を持たれたのだと思います)
「週3日くらいしか仕事がないんですが、それでも大丈夫ですか?」と聞かれました。
実は既に何人か面接に来ていたそうですが、超高齢の方だったり、週4日以上働きたい(稼ぎたい)という希望を出していた人が多かったようです。
僕は「家庭を優先したいので、週3日で十分です」と正直に伝えました。
その後は少し雑談をして、和やかな雰囲気で面接は終了しました。
緊張はしましたが、無理をせず、自然体で話をした事が良かったのかもしれません。
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僕の経歴を相手が褒めて下さった事により、気分を良くした僕はスムーズなコミュニケーションが出来たのだと思います。やはり、コミュニケーションの基本は「相手を褒める」事ですね~…(僕も見習おう)
合格の連絡と、その後の気持ち
翌日、会社から電話があり「ぜひお願いします」とのお返事をいただきました。
実は「もし落ちたら、次はここに電話しよう」と考えていた別の求人もあったのですが、そこは事務仕事がメインだったので「ホッ…」としたのを覚えています。
体力的な不安は、正直あります。特に夏&冬は慣れるまでは厳しいでしょうね。
でも、週3日勤務なので間の2日はしっかり身体を休められると思えば…何とかなるはずです。
これで月に7万円程度の収入にはなるので、
あとはフリーランスの活動で+月5万円を目指して頑張ります。
同じような悩みを持つ方へ
久しぶりに求職活動をしたのですが、思ったよりエネルギーを使いました。
求人を見つけてから実際に電話を掛けるまで(決意が出来るまで)に2~3日かかりましたし、履歴書を作るだけで半日近くかかったし、面接に行った日は疲れて何も出来なかったです。
自分の発達特性に由来する「行動力の無さ(疲れやすさ)」に悲しくなってくる瞬間もありましたけど、そんな風に自分を責めても良い事は何も無いので、ノートに「今日できたこと」を書いて、ちゃんと自分を褒めてあげるようにしています。
心や体に不安を抱えていると「今の自分にできる仕事って、あるんだろうか?」と不安になりますよね。
でも、今回の経験を通して「少し視点を変えるだけで、自分に合った働き方は見つけられるのかも…」と感じました。
この体験が、どこかで悩んでいる誰かの背中を、ほんの少しでも押せたらうれしいです。
※実際に働き始めたら、また記事にしますね。
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