今日は、かかりつけの発達外来へ行く予定の日でした。
発達障害の傾向がある僕にとって、今回の診察は「これからどうしていくか」を医師と一緒に考えるという、とても大事な機会だったのですが…
完全に、忘れてしまっていました。
気付いた瞬間、頭の中が真っ白になりました。
思考が完全に止まって、心臓の鼓動が早くなり、「また、やってしまった…」という何とも言えない負の感情が自分を支配しました。
どうして忘れてしまったんだろう?
実は、紙にメモはしていました。でも、メモした事を忘れてしまった。
これは発達障害の傾向がある人にとっては「あるある」だと思います。
今週はバイトも少し忙しくて、完全に「仕事モード」になっていたのも一因です。
さらにスマホゲームのイベントに夢中になり、診察のことは頭の中からすっぽりと抜け落ち…
思い出したのは、本当に偶然でした。
ふと「今日って何かあった気がする…」と感じた瞬間、「あ!」と思い出しました。
先週くらいまでは、しっかり意識していたはずなのに…どうして?…と、頭がグラグラしました。
自己嫌悪と不安に飲まれた後、勇気を振り絞って予約を取り直し
診察を忘れただけなのに、まるで何か大きな迷惑をかけたように感じて、強い自己嫌悪に襲われました。
- 「やっぱり、自分ってこういうミスをするんだ」
- 「また迷惑をかけてしまった…」
- 「先生に怒られるかも…」
そんなふうに思ってしまって、次に病院に行くのが怖くなりました。
バイトでも同じようなミスをするんじゃないか…という感じで、思考が嫌な方向にどんどん引っ張られていきます。こういう時は、じっとしていても事態は好転しません。
「ダメだ、これは何でも良いから動かないとダメなやつだ!」
そう思ったので、とにかく行動する事にしました。
病院にすぐに電話をかけ、受付の方に謝罪し、予約を取り直すことに成功。まだ、気持ちは重たいままですが…ちゃんと行動できた事に安堵しました。
自分の弱さには「仕組み」で寄り添うしかない
余談ですが…発達障害の診断結果は、医師からはっきりと「あなたは発達障害ではありません」という宣告を受けて終わりました。
IQは目に見えて低い所がなく(ほぼ120を超えていました)、その他諸々のテストでも極端な凹凸はなかったので、医学的な見地からは僕は発達障害ではない、と断定されました。
ただし、発達障害には「グレーゾーン」というものがあります。診断を受けるほどの重度ではないものの、発達障害の傾向がある人達の事を総称します。僕自身も、間違いなくこのゾーンに入っていると思っています。
これは決して「自称」ではなく、長きに渡る会社員生活の中で、同僚や上司から受けた「他者評価」に基づいています。
こだわりの強さ、神経質さ、物覚えの悪さ(ウッカリミスの多さ)など、様々な指摘を受けては努力でカバーしようともがいてきました。
なので、テストの結果に極端な凹凸がないのも当然なんです。凹の部分を努力や仕組みでカバーするために、本当に色んな事をやってきましたから…(苦笑)
しかし、どれだけ頑張っても特性が完治する事はありません。特性を出来る限り封じ込めるため、常に気を張って生きていたら、疲労が蓄積して最終的には精神を病んでしまいました。
これまでは、何とかこういった「弱み」を潰していこうともがいてきましたが、ここに来て思う事があります。「弱み」は「多少マシ」になるまで努力したらそれでOKで、それ以上は「仕組み」でカバーするしかないのだと。
会社員時代はGoogleカレンダーなどでしっかり予定管理をしていたのですが、最近は予定が少なくなったので、なくてもいけるだろうと思ってしまいましたが、そんな事はなかった(苦笑)
- さっき聞いた事でも、メモをしないとすぐに忘れてしまう
- 気持ちが切り替わると、その前の事が綺麗に消えてしまう
- 興味のあることに集中すると他が抜け落ちてしまう
自分のこういった傾向(弱み)はどんなに頑張っても消せません。これでも多少はマシになったので、それでOK。
後は、どういう「仕組み」を作るかを考えるだけです。
うっかりを防止するための「仕組み」を考える
AIと相談して、今すぐにできる形の「仕組み」を作ってみました。
- スマホのカレンダーに予定+リマインダー(前日・当日)を設定する
- 大事な予定は紙に書き、毎日、必ず見る場所に貼る
- 毎週、日曜日の夜に「来週の予定をまとめて確認する時間」を作る
特に大事なのは最後の、日曜の夜ですね。こういう時間は絶対に作らないとダメだなと痛感しています。
何とか、同じミスを繰り返さないようにしたいものです。
うっかりミスで落ち込む、僕に似た、あなたへ
「また、忘れてしまった…」
「やっぱり、自分はダメなヤツなんだ」
うっかりミスが繰り返し起きると、どうしても、こんな気持ちは湧いてきます。
そんな時は「これは僕の全てじゃなくて、ほんの一部なんだ」と思ってください。
僕は最近、何かあったら常にこう思うようにしています。
例えば何かを100回くらいやった時、ミスって1割も起きませんよね。残りの90回以上は成功しているんです。だから、ミスにばかり目を向けても勿体ないです。ちゃんと90回以上成功している自分を褒めないと。
あと、大事なのは「ミスした後にどうするか」なんですよね。いつまでも負の感情に支配されていたら、ここに至るまでに時間がかかり過ぎてしまいます。
僕は今回、負の感情に支配されそうになりましたが、何とか気持ちを切り替える事が出来ました。
病院の受付の人に謝って、もう一度予約を取り直して、忘れないように仕組みも考えました。ここまでやれば、自分に100点満点をあげても良いと思うんですよね。
こうやって、一歩一歩を積み重ねていくことで、未来はちゃんと変わっていくはずです。
最後に:自分を責めすぎず、寄り添いましょう
今回のことで、僕はあらためて「自分に優しくあること」の大切さを感じました。
もしあなたが、僕と同じように「うっかりミス」で落ち込んでいたら――
「しゃーないやんw 全体としてはOKなんだし、どうするか考えようやw」
そんな風に、自分自身に声をかけてあげてください。
大切な誰かが同じように悩んでいたら、同じようにアドバイスしてあげてくださいね。
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