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この記事は、このような人に向けて書きました。
家族(子ども)を持つかどうか、迷っている人へ。
家族を持つことで自分の人生や自由を守れるかが不安な人や、子どもを持つという事が非常にリスキーな選択だと感じている人へ。
僕自身の正直な経験と気持ちをまとめてみました。僕と同じように悩んだ誰かの背中を、ほんの少しでも押すことができたらうれしいです。
「子どもが欲しい理由」って何だろう?僕の正直なきっかけ
僕が子どもを持とうと思った一番のきっかけは「親に孫の顔を見せてあげたい」という気持ち。当時、姉はまだ未婚だったので、僕が何とかするべきだろうな…と心のどこかで感じていました。
結婚したのは30歳くらいのとき。子どもの事は、年齢的にも「いつか」ではなく「今」考えるべきタイミングだと思いました。
子育てについては、深く悩む時間はありませんでしたが…奥さんが子どもと関わる仕事をしていたので「きっと、大丈夫だろう」という安心感もありました。
自分の親との関係も特に悪くなかったですし、親も子ども(孫)を望んでいたので、子育てを助けてくれるだろうという打算もありました(苦笑)
当時の僕は「将来は、子どもと年の離れた友人のような関係になって、一緒に酒を飲んだり、人生について語り合えたらいいな…」なんていう夢を見ていました。(今もですが)
子どもがいない人生も、自由で楽しいことが沢山あると思います。
ただ、自分の場合は…やがて年を取ったとき、人生の最後に「看取ってくれる血縁者がいない」かもしれない…それが寂しく思えました。
僕は「終わりよければ全てよし」というタイプ。そういう性格だからこそ、家族をつくりたいと思ったのかもしれません。
僕が考える理想の家族像|チームのような関係を目指して
僕にとって家族とは「チーム」のようなものです。誰かが苦しいときには、元気な誰かが手を差し伸べる。血縁という強い絆でつながり、互いを支え合って生きていく「小さな組織」だと思っています。
そんな「チーム」を、自分自身も作りたいと思いました。この激動の時代を、一人で生き抜くのはとても難しい。だからこそ、信頼しあえる関係を築き、どんな時代でも一緒に乗り越えていけるような家族を作りたかったのです。
また、自分が親になることは「人として一皮むける」のに必要なプロセスである…とも思っています。子どもに何かを教えるということは、自分自身がまずできていなければならない。だからこそ、親であることが、自分自身を高めてくれるきっかけになるのではないか…とも。
自分の親からは、本当にいろいろなことをしてもらいました。愛情も、支えも、時には厳しさも。だから今度は、自分がそれを「自分の子ども」に渡したい。誰かに言われた訳でもなく、ただ漠然と僕の中に芽生えた気持ちです。
子育てと仕事の両立は現実的?僕が感じた違和感と葛藤
子どもを持つことを考える時、どうしても無視できないのが「仕事」でしょう。
当時、僕は地元ではそれなりに名の通った企業に勤めていて、生活も安定していました。職場では「自分の家族を持ってこそ一人前」というような空気があって、そうした流れの中で結婚し、子どもを持つことは自然なステップのひとつと感じていました。
また、周りには子どもがいる先輩も多く「もし何かあっても相談できる」という安心感もありました。職場としては忙しい面もありましたが、それでも子育てに理解がないわけではなかった。
ただ、独身者と子持ちでは抱える負担がまるで違うにもかかわらず、それに対する配慮が制度として明確に存在しておらず、実際の運用(有給の取得など)は人間関係とスキルに依存していました。
うまく職場で家庭を守っている人は、たいていコミュニケーション力や立ち回りが上手い人でした。制度に守られているというよりは、むしろ個人の力量でなんとかやりくりしている印象がありました。
当時の僕は楽観的だったので「僕も子どもが出来たら、あんな感じで立ち回ろう」なんて思っていましたが、そんなに世の中は甘くはなかったですね。
結局、子どもが産まれてからは仕事と家庭の両立が少しずつ狂い始めます。最初は僅かな歪みでも、それが何年も続くと蓄積して大きな歪みになっていきます。
正直に言うと…現代の日本では正社員&共働きで子ども何人も育てるのは「無理ゲー」です。
一人ならまだ良いのですが、二人、三人と増えていく程に難易度は跳ね上がっていきます。僕自身、子どもが一人だった頃は「まぁ大丈夫」と思っていましたが、二人になった辺りで「ちょっとキツイかな…(まだいける)」となり、三人になってからは「あれ?これはヤバイか…」となりました。
そんな訳で、僕はアラフォーのまだ働き盛りにも関わらず「自称フリーランス」の道に突入しています。正社員の共働きという家族で、子ども3人を育てる事は…僕にとっては「100%無理ゲー」だと身にしみて分かったからです。
今は週3日のアルバイトをしながらフリーランスの道を探りつつ、空いた時間で家事全般をこなす「主夫」に近い生態になっています。
奥さんからは厳しい意見を言われるかもと覚悟していましたが…今のところ、特に何も言われていません。奥さんも忙しい中で無理をして家事をしていた感じがあったので、恐らく今はかなり楽になっているはず。
やっぱり、家族は「チーム」なんです。今は僕が裏方に回る時期。そう考えて、自信を持って今の生活を続けていきます。子どもと関われる時間も増えましたしね。
「常識」に縛られず生きてほしい|僕が子どもに伝えたいこと
「チーム」として家族が強くなるには、親だけが努力をしてもダメです。
いずれは僕も妻も老いるし、時代が急変して妻が定年を待たずに解雇されるかもしれない。そんな時、子どもが僕達を助けてくれるという展開もあるのです。
そんな風に家族を「チーム」として考えている僕が、子どもに伝えたい一番のことは…「常識に縛られないで生きてほしい」ということ。
世の中の常識は「皆が漠然とそれに従うことで、利益を得られる人たち」によって作られていることが多いです。
もちろん最低限のルールは必要かもしれないけれど、そこに縛られてばかりでは、社会から歯車のように扱われて消耗するだけの人生になってしまう。なので、常識にとらわれず、自分の強みを見つけて、それを活かして生きる道を模索して欲しいのです。
日本は何年も遅れてアメリカに追随している国。いずれは今のような解雇規制も無くなり、アメリカのように企業から突然の解雇を言い渡される時代が来るでしょう。なので、今後は「自分が強い分野でいかに(稼げるうちに)稼ぐか」が重要になっていきます。
そのためにも「考えること」「挑戦すること」を諦めない人になってほしい。
たとえ失敗しても、それでいいんです。自分を信じて、自分のペースで進めばいい。
もちろん、無理はしてほしくないけど…「生きている手応え」を感じられるような人生を送ってくれたらいいな、と思っています。
親になったことで、僕の中で変わったこと
僕の中で「子どもを持つ前」と「持った後」で大きく変わったことがあります。
「自分が主人公」だった人生が、「子どもが主人公」の人生に少しずつ変化しているんです。
もし、子どもがいなかったら…僕は「年間100万円もあれば生きていけるじゃん」と思って、どこかで人生を早めに降りていたと思います。今頃は、働きもせず努力もせず、ひたすらに限りある娯楽で怠惰に人生を消費していたでしょう。
けれど、今は違う。子どもたちの存在が、僕をギリギリの所で踏みとどまらせてくれている。
子どもたちの将来の学費とか、考えると頭が痛いけど…それがあるからこそ、今の僕は1日1日を大切に生きているし、少しずつ学んで成長していこうという情熱を絶やさずにいられている。
漫画みたいな話だけど、僕は「子どもが死ぬくらいなら、自分が死ぬことを選ぶかも」というくらい、子どもが大切で、彼らのためなら嫌なことでも頑張れそうな気がしているのです。
(ただ、今は精神を病んで会社を辞めたばっかりなので、あえて休むことを重視していますけどね)
今流行りの「推し活」もこれに近い所があります。人は、自分のためにはあまり頑張れない。でも、誰かのためなら限界を超えることも出来るのです。
家族(子ども)を持つということは、決して負担が増えるだけのリスキーな選択ではなく、人生に意味を与えてくれるもの…なんじゃないかな。そんな風に、今の僕は考えています。
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とりとめもない文章になりましたが、子どもを持つかどうか悩んでいる貴方の参考になれば幸いです。
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