「怖くて眠れない」息子に、僕がしてしまった失敗と今できること

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我が家の長男(8歳)は発達障害(ASD+ADHD)と診断されており、不安を感じやすい特性があります。

そんな彼が、ある日突然「怖くて一人で眠れない」と言い出しました。

聞けば、スマホで何か怖い動画を見てしまったようで、それが頭から離れず、夜になると「怖い」「思い出してしまう」と繰り返すようになりました。

親としてどう接すればいいのか…悩みながらも、僕なりに試行錯誤した日々を綴ります。


僕が最初にやってしまった「失敗」

正直に言うと、最初は余裕がありませんでした。

「後から寝室に行くから、一人で寝て!」と突き放してしまったり…

「怖いことを考えないで、楽しいことを考えればいいんだよ」とアドバイスを押し付けたり…

でも、息子の様子は悪化するばかりでした。

無理に寝室に行かせても、何か理由を探しては寝室から出てきてしまいます。

大人にとっては「そんな事で」と思うような事でも、本人にとっては「本当にリアルな恐怖」だったんだと思います。


不安な気持ちを受け止める:寄り添うことから始めた

そこで僕は、まず「怖いという気持ち自体を否定しない」ように意識を変えました。

「そうか、怖いんやな…」
「どうしても思い出して、頭から離れないんやね…」

こんな風に言ってあげるだけでも、息子は少し落ち着くようになりました。

怖がっている人に「大丈夫、大丈夫」なんて言ったところで、恐怖感が消える訳もありませんよね。

「どうやったら安心させられるのか?」を考えないとダメなんだな…と思いました。


そばにいてあげるだけでも、安心につながる

ただ、現実問題として、僕にもやらなければならないことがあります。

最近バイトを始めたんですが、バイトの日はバイトだけで1日が終わってしまうのが精神的に嫌で、夜にもパソコン作業をしたくなるんです。

なので、寝かしつけのために、ずっと隣にいてあげるのは…正直難しいです。

だから、こんな風に聞いてみました。

「パソコンを触りたいから、隣にはいてやれんけど……近くにおるだけでも大丈夫?」

すると、息子は少し考えてから、こう言ってくれました。

「うん、近くにおってくれるだけでいい」

今は、子どもの布団の近くにあるデスクで、部屋の明かりは消して、デスクライトだけをつけて静かに作業しています。

最初は「怖い、怖い」と言っていましたが、次第に寝ていきました。PCのタイピング音も、地味に眠気を誘うのかもしれませんね。


少しずつ、折り合いをつけていく

慌ただしい日々の中で、子どもに100%向き合うというのは…中々に難しい事です。

正社員を辞めて家事などをするようになり、今までよりは子どもに向き合えてはいますが、理想とは程遠い状況だったりもします。

「もっと、子どもと関われる予定だったんだけどな…」なんて、理想と現実の狭間で揺れ動く気持ちがあります。

ただ、今回の件で学んだ事として「無理のない範囲で、子どもにとって(より)良い環境を一緒に考えていく」ことが大事なんだな…と思いました。

「全部、やってあげなきゃいけない」みたいに思うと、凄く苦しくなります。だから…

「出来る限りで良いから、少しずつやっていこう」くらいの気持ちでいけば、親も子どもも、少し楽になるんじゃないでしょうか。


おわりに

子どもが何か困りごとを打ち明けてきた時、たまたま忙しかったりすると、ついつい突き放したり、簡単な解決策を与えて簡単に済ませようとしてしまう親は多いと思います。

もちろん、それで上手く行く事も多々ありますが…今回のように、症状が悪化してしまう「厄介なケース」もどうしても出てきます。

そんな時は、まず子どもの気持ちを受け止める事から始めて、「親がちゃんとそばにいる」という事を認識させてあげるのが良いと思います。

これについては、発達特性の有無はあまり関係ありませんね。子どもが不安を感じたとき、親がどう寄り添えるか?という事は、普段から意識しておくと良いかもです。

一度しかない人生で、自分の家族になってくれた貴重な我が子たち。

彼らが人生で何か壁にぶつかった時、どうしようもなくなった時、帰る場所になれる親でありたいものです。

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