「自分は〇〇な人間だ」をやめてみる。書籍「あなたを全力で肯定する言葉」を読んだ感想

書評

少し前に、図書館で偶然この本を手に取りました。

「あなたを全力で肯定する言葉」(ひきたよしあき著)

僕自身、昔からあまり自分に自信がありません。

何かうまくいかないことがあると、

「やっぱ、自分はこういう人間なんだよな」

と考えてしまう。

仕事でも、人間関係でも、日常生活でも。

そんな僕なので、タイトルを見たときに「ビビッ」ときたんですよね。

「あなた(僕)を全力で肯定する」って、どういうことなんだろう?

そんな訳で、手に取ってすぐに読み、借りてきて「あっ」という間に読んじゃいました。

※この記事では、本の内容を細かく紹介することはしません。
僕自身が読んで印象に残った部分と、そこから考えたことを中心に書いていきます。

「自分は○○な人間だ」というレッテル

この本を読んでいて、特に印象に残ったのが

「自分で自分に貼り付けたレッテル」

についての話でした。

「自分は、話すのが苦手」
「自分は、人付き合いが苦手」
「自分は、飽きっぽい」
「自分は、仕事ができない」
「自分は、自己肯定感が低い」

…などなど。こういう思い込み(レッテル)って、誰でも一つくらいは抱えているんじゃないでしょうか。

僕も、かなりありますね(苦笑)

そして、こういうレッテルを貼ってしまうと

「ほら!やっぱり、自分はダメだ…」

と思える出来事ばかりが目につくようになる。

逆に、普通にできたことや、うまくいったことはあまり覚えていない…

実は、脳には「命令された情報を自動的に集める」という機能があるらしく、レッテルを貼るという行為は、「自分は〇〇だ(そうだという証拠を探せ)」という命令を脳にしてしまっているのと同じ事らしいんですね。

なので、脳はその命令に基づき、一生懸命に「自分は〇〇だ」というレッテルを証明する証拠を探し続けてしまう…と。

これは正直、目から鱗でした。

自分が苦しんでいるのは、出来事そのものではなく、自分で自身に貼ったレッテルのせいだったのか…

そんな風に、考え方が変わるのを感じました。

「自己肯定感が低い」のではなく「自己肯定感が低い『日もある』」と考える

これは個人的に良いなぁ(明日から使える)と感じた考え方です。

例えば、

「自分は自己肯定感が低い」

と言ってしまうと、まるでそれが自分の性質であり、変えられないもののように感じますよね。

でも、

「今日は自己肯定感が低い日だなぁ」

と言ったら、どうでしょうか。

明日の自分は、違うかもしれない。
来週になったら、もっと違うかもしれない。

たった一言の違いですが、かなり印象が変わりますよね。

「自分は○○だ」

ではなく、

「自分は『今、○○な状態』だ」

と考える。

これだけでも、自分で自身を必要以上に固定しなくても済みそうです。

僕自身、何か嫌なことがあると、その出来事をきっかけにして

「自分って、昔っから、こうなんだよな~」

と、過去まで引っ張り出してしまうことがあります。

確かに、過去に起こった事は変えられないし、過去の自分はそうだった。

でも、今もそうだとは限りません。人は成長しますからね。

結局は「自分で自分にレッテルを貼っている」だけなのかもしれません。

「どうしよう」で止まらず「では、どうすればいい?」に進む

もう一つ印象に残ったのが、何か困った事が起きた時に

「どうしよう」と考え続けるのではなく、「では、どうすればいい?」と考える

というシンプルな対処法です。

これも、自分にかなり当てはまるな…と思いました。

何か問題が起きると、

「どうしよう」
「困った」
「もし、○○になったら…」
「最後は訴えられて、お金を取られるかも…」

という感じで、頭の中で延々と考えてしまう。
(最後は心配性の僕くらいですかね?苦笑)

でも、いくら考えても、状況は変わりません。
こんな時は、思考を転換して

「では、どうすればいい?」

と考える。

すると「考える」状態から「行動する」状態へと変わっていく。

すぐに前向きになれるわけではありませんが、それでも、

「どうしよう」で止まってしまうより「では、どうすればいい?」と考えた方が、前に進めますよね。

今なら、チャットAIに相談するのも良いかも。
(割と的確に提案してくれるので、助かります)

さらに筆者は、考えた上で「どうしようもない」と分かったなら、そこで考えるのを止める…と書いていた気がします。(時間の無駄だから)

これは是非、覚えておきたい思考の転換方法ですね。

「自分には、アピールポイントがない」も、ひとつのレッテル

本書の中には、自分の「アピールポイント」について考えさせられるエピソードがあります。

僕自身、これは結構「身につまされる」問題でして、過去に転職活動などをした時も苦労した覚えがあります。

幸い、1社目の勤続年数が長かったので、何とか絞り出す事はできましたが…(苦笑)

ただ、この本を読んだ後には

「アピールポイントが無いのって、別に、普通の事なんだな…」

と思うようになりました。

「アピールポイント」と聞くと、就職や転職活動などで必須級のアイテム(武器)のように聞こえますよね。

でも、普通に生活している人達に突然、

「あなたのアピールポイントは何ですか?」

と聞いたとしても、すぐに答えられる人の方が少ないんじゃないでしょうか。

そこで、著者はまず「エピソードノート」を書く事を勧めています。

詳しいやり方は省略しますが、生まれてから今日までの自分を1年、1年と振り返っていく事で自分を形成している「エピソード(原点)」を探る事ができるようです。

確かに…僕の原点も、子どもの頃の色々な原体験に基づいている気はします。

例えば、子どもの頃に親に買ってもらった「ガンプラ」は、今でも僕の中に残る「何かを作り、完成させる喜び」を教えてくれた物かもしれません。

このように探っていくと、「自分には何もない」という思い込みが「レッテル」である事に気付く事ができそうです。

「自分は、変われない」というレッテル

そして最後に…個人的に最も印象に残ったのが

「自分は、変われない」というレッテルの話。

これもね…僕自身が、かなり自分で自分に貼っちゃってる気がします(苦笑)

性格をいきなり変えるのは難しい。
考え方を一瞬で変えるのも難しい。

これは確かに、事実でしょう。

でも、行動なら(少し)変えられる。

スマホを触る時間をお風呂タイムに変える。
行き先も決めずに、散歩をしてみる。
何でも良いから、いつもと違うことをしてみる。

そうやって行動を変われば、考え方などにも少しずつ変化が出てくる。

これも、凄く良い(やりやすい)解決法だな…と思いました。

この本を読んで、自分で自身に貼ったレッテルに気付くことができた

この本を読んで、とにかく考えさせられたことは、

「自分は、自分が思っている以上に、自分に対してレッテルを貼ってしまっているのかもしれない」

ということでした。

「自分は、こういう人間だ」
「自分は、これができない」
「自分は、何も(誇れるものが)ない」

こんな風に、自分で自分の事を決め付けてしまう。

でも、本当にそうでしょうか?

たまたま、気が滅入っている時にそう感じただけなのに、その時にレッテルを貼ってしまって。

気付いたら、それが固着しちゃった。
実は「その程度」の事なのかもしれません。

考えてみると、意外と「絶対にそうだ」と言い切れることって、そんなに多くはないんですよね。

だからこれからは、

「自分は○○な人間だ」

と思ったときに、一度立ち止まって、

「本当にそうかな?」
「たまたま、今日だけじゃない?」

と考えるようにしたい…と思います。

そして、

「どうしよう」

と思ったときには、そこで立ち止まらずに

「では、どうすればいい?」

と考えて、行動にシフトしていく。

この2つだけでも、少しずつ自分との向き合い方が変わっていく気がします。

おわりに

僕は「自己肯定感を高める」という言葉が、昔から少し苦手でした。

「もっと自分を好きになろう!認めてあげよう!」

と言われても、

「いや、それができないから困ってるんだけど」

と考えてしまうからです…(苦笑)

でも、今回この本を読んで

自分を無理やり好きになる必要はないのかも?

と思いました。

まずは、

「自分は〇〇な人間だ」

と決めつけない。

うまくいかなかった日があっても、

「今日はそういう日だった」

くらいに考える。

そして、何かいつもと違う行動をしてみる。

それくらいでも、いいのかもしれません。

読み終わってみると、

「自分を肯定する」ためには、自分を無条件に褒めまくるより、自分で自身を必要以上に否定しないことが大切なのかも…

そんな風に考えさせられた1冊でした。

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