はじめに:我が家には備蓄が(ほとんど)なかった!
10月末頃、ネット上のあちこちで情報漏洩騒ぎが話題になっていました。
どうやら「AIを悪用したサイバー攻撃」の可能性が高いようで、僕自身も各種アカウントや証券口座のセキュリティ対策に追われていました。
そんな中、ふと頭をよぎったのが、
「これ、インフラまで攻撃されたらヤバいんじゃないか?」
ということ。
実際、Xを見ていると「今のうちに備蓄をしておいた方がいい」という投稿が結構あり。
米国の中間選挙なども絡めて、今後、世界的な混乱が起こる可能性がある…といった話も見かけました。
もちろん、どこまで現実的な話なのかは分かりません。
ただ、そこで改めて我が家の備蓄状況を確認してみたところ…。
我が家には、防災を意識した備蓄がほとんどありませんでした。
(正確には、食料などはそれなりにあったのですが、非常時に使うことを想定して準備していたものは、ほぼゼロ)
これはちょっとマズいかもしれない。
そう思い、急遽、家族5人分の備蓄を始めることにしました。
今回は、実際に購入したものや、準備を進める中で気付いた問題点などをまとめてみたいと思います。
1. まずは家にある食料と水を整理してみた
最初に取り組んだのは、家にある食料と水の確認です。
せっかくなので、専用のノートを一冊用意し、現在の備蓄状況を書き出す所から始めました。
すると、意外なことに気付きました。
そうめん、パスタ、お米など、炭水化物については、それなりの量が確保できていたのです。(そうめん、パスタについては親類からの頂き物が主)
現時点での備蓄量は、
- お米:約10kg(今後、さらに10kg購入予定)
- パスタ:約3kg
- そうめん・ひやむぎ:約4kg
といった感じ。
普段から購入している「お米」だけでも十分な量があるため、主食については割と十分な備蓄がある事が分かりました。
ところが、ここで大きな問題が。
これらの食料は、基本的に熱源がないと(美味しく)食べられません。
そして、我が家にはカセットコンロすらありませんでした。
つまり、普段の生活では十分に食料があるように見えても、停電やガスの停止が起きた場合には、まともに調理できない可能性があるということです。
この時点で、ようやく「何かあったらヤバいかもしれない」という現実が見えてきました。
ちなみに、水についても確認してみました。
現在の備蓄量は以下のとおりです。
- ウォーターサーバーの水:12L×2本
- 麦茶:2L×12本
- ミネラルウォーター:2L×6本
- ミネラルウォーター:600ml×24本
合計すると約74.4L。
家族5人で、1人1日3Lを目安にすると、単純計算で約5日分になります。
もちろん、これは飲料水としての計算です。調理に使う水や、手洗いなどの生活用水は別途必要になります。
生活用水については、風呂の残り湯を活用するローリングストック方式を考えています。
こうして整理してみると、水も食料も「全くない」というわけではありませんでした。
ただ、非常時に使える状態になっているかというと、まだまだ課題がありそうです。
2. 最低限必要だと思った防災グッズを購入
食料の確認と並行して、最低限必要だと思った防災グッズをECサイトで購入しました。
今回の買い物は、できるだけ実用性を重視しています。
カセットコンロ:約4,000円
主に調理用です。
お米を炊いたり、そうめんやパスタを茹でたりするために購入しました。
カセットボンベ3本が付属したセットを選びましたが、現在は追加購入分も含めて6本を確保しています。
最終的には9~12本程度を想定していますが、妻が保管に少し不安を感じているため、ここは相談しながら決めたいと思っています。
携帯用浄水器:約4,000円
本当に水が足りなくなった場合のために購入。
基本的には、非常時に川などの水をろ過して使うことを想定しています。
また、風呂の残り湯なども活用できないかと考えていましたが、調べてみると、浄水器を通せば何でも飲めるようになるわけではないんですね(汗)
風呂の残り湯については、飲用・調理用ではなく、生活用水として使う方が安全そうです。
あくまで、川などの水を利用せざるを得ないような、本当に最後の手段として考えた方が無難かも。
※携帯用浄水器の性能については、防災系のYouTuberさんが色々と検証してくださっているので、購入を検討される方は、そうした情報も参考にしてみてください。
ちなみに、僕はECサイトのレビューを参考に選んで購入したのですが、今になって少し後悔しています…(汗)
やはり、非常時に使うものだからこそ、購入前に除去できる物質や性能をしっかり調べておくべきでした。
ポータブルラジオ(乾電池式):約2,000円
防災用品の基本とも言えるラジオですが、我が家にはありませんでした。
災害時にはスマホで情報収集することもできますが、通信障害やバッテリー切れの可能性もあります。
できるだけスマホの電池を温存するためにも、専用のラジオを用意しておくことにしました。
モバイルバッテリー(乾電池式):約2,000円
こちらもスマホの充電用です。
今回は、一般的なリチウムイオン電池式ではなく、乾電池式のものを選びました。
理由は、充電忘れや日頃のバッテリー管理が面倒だったからです。
乾電池6本でスマホを1回充電できるかどうか、といった程度の性能らしいですが、非常用と割り切れば十分かなと判断しました。
あとは、使用する乾電池をできるだけストックしておきたいところです。
簡易トイレ(60回分):約4,000円
災害時には断水によって自宅のトイレが使えなくなる可能性があります。
そこで、60回分の簡易トイレを購入しました。
ただし、正直に言うと、これでは全然足りません。
1人あたり1日3~5回使用すると仮定すると、家族5人では1日15~25回。
つまり、60回分では約2.4~4日分という計算になります。
基本的に普段使いできるものではないので、あまり大量に買いたくないという気持ちもありますが、ここは追加購入を検討しているところです。
LEDランタン(乾電池式):約3,000円
停電時の明かりとして購入しました。
色々と迷った挙句、単一乾電池3本で動くタイプを選択。
「非常に明るい」という謳い文句に惹かれました。
ただ、正直に言うと…これは少し後悔しています。
まず、単一乾電池がとにかく高い!
しかも、基本的に偶数本で販売されていることが多いため、ランタン1台を動かすために3本必要だと、6本または12本単位で備蓄する必要が出てきます。
10年保存できるタイプでも、12本で2,000円近くかかってしまいます。
さらに、購入前にレビューを確認すると、初期不良や早期故障の報告もちらほら。
持ち運びや電池の入手性なども考えると、単三乾電池式のものを有名メーカーから2個ほど購入する方が良かったかもしれません。
防災用品は、購入して終わりではなく、長期間使えるかどうかも考える必要がありますね。
石油ストーブ(乾電池式):約12,000円
冬場に停電した場合の防寒対策として購入しました。
今回購入したのは、トヨトミの「RSV-23N」という反射形石油ストーブです。
木造住宅で6畳まで対応するタイプなので、我が家の寝室で使うことを想定しています。
電源コンセントが不要で、乾電池で点火できる点がポイント。
また、灯油用の18Lタンクも1つ追加し、合計4個体制にしました。
単純計算で72Lの灯油を確保できることになります。
このストーブの燃料消費量は、最大燃焼時で約0.219L/h。
仮に72Lをすべて使えるとすれば、最大燃焼を続けても約329時間、つまり約13.7日分という計算になります。
もちろん、これはあくまで計算上の数字です。実際には火力や使用時間、灯油の管理状況(残量)などによって変わります。
それでも、家族全員で寝室に集まって過ごすことを想定すれば、ある程度の長期戦にも対応できるのではないかと考えています。
ただし、石油ストーブは一酸化炭素中毒や火災の危険もあります。停電時だからといって換気を怠ることはできませんし、使用方法や設置場所についても十分に注意する必要があります。
(一酸化炭素チェッカーなども必要かも…)
プロテイン(1kg×3):約10,000円
こちらは普段から飲んでいるプロテインです。
今までは、なくなる直前に1kgずつ購入していました。
しかし、今回の備蓄を機に、今後は2~3kg程度を常備するローリングストック方式に変更することにしました。
水で割るだけでタンパク質を補給できるのは、非常時にも便利だと思います。
ただし、今回購入したものは無味タイプ。
子どもが飲む場合には、ジュースなどがないと少し厳しいかもしれません。
マルチビタミン&ミネラル:約4,000円
こちらも普段から自分が使っているものです。
プロテインと同様に、今後は2~3か月分を常備しておく予定。
非常食中心の生活になった場合、栄養バランスが偏る可能性もあります。
もちろん、サプリメントだけで栄養を補えるわけではありませんが、普段から使っているものを備蓄しておくのは悪くないと思いました。
子ども用については、普段から飲んでいるわけではないので、まだ購入を迷っています。
各種乾電池:約3,000円
最後に、乾電池もまとめて購入しました。
- 単一:4本
- 単二:4本
- 単三:約48本
いずれも10年保存可能なタイプを選んでいます。
単一と単二については、とりあえず近所のスーパーで最低限の本数を購入しただけなので、今後、安く購入できる機会があれば追加したいところ。
それにしても、乾電池って意外と高いですね…(泣)。
3. 備蓄を進めてみて、新たに見えてきた問題点
ここまで一通りの防災用品を揃えてみましたが、実際に準備を進めてみると、まだまだ不足している部分があることに気付きました。
調理方法を知らない、実際に作ったこともない
我が家には、そうめん、パスタ、お米などの炭水化物がそれなりにあります。
基本的には、カセットコンロと鍋、アイラップなどがあれば調理できる予定です。
ただ、よく考えてみると、それぞれの調理方法や加熱時間を正確に把握していません。
そもそも、災害時を想定した調理を実際に試したこともありません。
例えば、パスタは水に浸しておくことで、茹で時間を短縮できる方法があります。
そうめんなども、工夫次第で少ない水や燃料で調理できるかもしれません。
こうした最低限の調理方法は、専用のノートにまとめておこうと思っています。
いざというときに、スマホで調べられるとは限りませんからね。
「そのまま食べられる」備蓄品が少なすぎる
防災系のYouTubeチャンネルを見ていて、なるほどと思ったことがあります。
それは、調理の手間がほとんどかからない食品を用意しておくこと。
例えば、
- そのままでも食べられるレトルト系
- 缶詰
- プロテインバー系
- カロリーメイト系
- 常温保存可のパック飲料(豆乳など)
- グラノーラ等のシリアル系
などなど。
今までの我が家の備蓄は、基本的に熱を加えないと食べられないものが中心でした。
実際、缶詰やレトルト食品は普段からほとんど常備していません。
しかし、カセットコンロが使えなくなったり、燃料が不足したりすれば、それだけで食事の選択肢が大きく減ってしまいます。
色々と調べていて、個人的に「これはアリかも?」と思ったのが、パックの豆乳とグラノーラの組み合わせ。
日頃から、面倒なときの朝食として常備しておけば、非常時にはグラノーラに豆乳をかけるだけで、それなりにバランスの取れた食事になります。
普段使いできるものを備蓄に組み込むという意味でも、良い方法だと思いました。
水以外の日用品も、意外と不足している
食料や防災用品ばかりに目が向いていましたが、日用品についても確認してみました。
ウェットティッシュについては、普段からまとめ買いしているため、かなりの量があります。
ゴミ袋も、以前ナフサ不足が話題になっていたときに多めに購入していたので、ある程度のストックがあります。
一方で、トイレットペーパーとティッシュは、ふるさと納税でまとめて購入したものが減ってきています。
ティッシュはまだ大丈夫そうですが、トイレットペーパーは少し怪しい状況。
さらに、生理用品や常備薬、救急用品については、まだ手を付けられていません。
さらにさらに、調理に使うアイラップやら、念のための紙コップ・紙皿やら…
こうして確認してみると、備蓄というのは食料や水だけではないんですよね。
普段の生活で当たり前に使っているものほど、非常時に不足すると困るかもしれません。
何かあったときに、すぐ持ち出せる状態ではない
もう一つ、大きな問題があります。
それは、我が家には所謂「防災用のリュック」が存在しないこと。
子どもの宿泊学習で使った大きめのリュックと、旅行用のスーツケースがあるので、何とか使えないこともないのですが、防災グッズが一つにまとまっているわけではありません。
つまり、大地震などで家の中がぐちゃぐちゃになってしまった場合、必要なものを探して持ち出すまでに、かなりの時間がかかってしまう可能性があります。
そもそも、家の中の整理整頓が不十分という問題もあります。
せっかく防災用品を購入しても、必要なときに取り出せなければ意味がありません。
こちらについても、今後の課題ですね。
やる事が多すぎる問題…(涙)
4. 今回、初めて本格的に備蓄してみて思ったこと
今回、急遽備蓄を始めてみて、いくつか感じたことがあります。
専用の保管スペースが必要
まず、備蓄品を置く場所がありません。
食品、飲料水、乾電池、防災用品など、少しずつ買い足していくと、想像以上にスペースを使います。
家族5人分となると、なおさらです。
今後は家の中を整理して、備蓄品をまとめて保管できる場所を確保したいと思っています。
まずは、キッチンの床下収納が最優先。
今は使わないもので埋まってしまっているので、
それを捨ててガスボンベなどの保管場所にしたいです。
食品はローリングストックをメインにしたい
防災用の食品を大量に購入して、何年も保管しておく方式も大事だとは思うのですが…
個人的には、普段から食べているものを少し多めに購入し、使ったら買い足すという「ローリングストック」方式の方が好みです。
有事の際にも「普段の食事」が出来るのは、やはり強いと思いますし、日常使いしている分、専用の保管場所等も既にある訳で、それを「少し多めに買い込んでおく」だけで済む点もやり易い。
賞味期限の管理など、手間は増えますが、収納方法を工夫して期限が近いものから使うようにしていけば、まぁ何とかなると思います。
防災用の食品を3日~1週間分ほど用意し、後は普段使いのローリングストックで対処する。
これくらいが、僕には合っているかな?と思います。
※そもそも、家族5人分の防災用食品って、3日分とかでも結構な量になりますからね…(汗)
防災グッズは、購入前にもう少し調べた方がいい
今回の買い物は、かなり急ピッチで進めました。
そのため、実際に購入してから「これは別のものにすれば良かったかも」と思った商品もあります。
特にランタンは(前述しましたが)電池の種類や入手性、耐久性など、もっと考えておけば良かったと思っています。
簡易トイレも、実際に使用した人のレビューを見てみてると、臭いが気になるとか、凝固剤が固まりにくいとか、色々あるみたいです。
防臭効果の高い袋は、子どもの赤ちゃん時代の余りがあるので、それで何とかなるとは思いますが…苦笑
普段使いしない防災グッズだからこそ、購入前に防災系YouTubeなどで使用感やレビューを確認しておくことが大切ですね。
考えすぎるより、まず行動することも大切
最後に、今回一番感じたことです。
防災について調べ始めると、必要なものが次々と出てきます。
水、食料、トイレ、明かり、燃料、衛生用品、医薬品…。
完璧を目指そうとすると、いつまで経っても準備が終わらない気がします。
もちろん、事前にしっかり調べることも大切です。
ただ、今回については、あれこれ考えるより先に身体が動いたことで、短期間のうちに多くの不安を解消することができました。
最初から完璧な備蓄を目指すのではなく、まずは最低限必要なものを揃えて、そこから少しずつ改善していく。
これくらいの気持ちで取り組む方が、結果的には長続きするのかもしれません。
5. 今回の備蓄にかかった費用は約5万円
今回購入したものをまとめると、以下のようになります。
| 購入品 | 金額 |
|---|---|
| カセットコンロ | 約4,000円 |
| 携帯用浄水器 | 約4,000円 |
| ポータブルラジオ | 約2,000円 |
| 乾電池式モバイルバッテリー | 約2,000円 |
| 簡易トイレ(60回分) | 約4,000円 |
| LEDランタン | 約3,000円 |
| 石油ストーブ | 約12,000円 |
| プロテイン(3kg) | 約10,000円 |
| マルチビタミン&ミネラル | 約4,000円 |
| 各種乾電池 | 約3,000円 |
| 合計 | 約48,000円 |
こうして見ると、結構な金額ですね…(苦笑)
もちろん、これで家族5人分の防災対策が完成したわけではありません。
今後は非常食や簡易トイレの追加購入、衛生用品の補充なども必要になります。
ただ、今回の買い物によって、以前よりも災害への対応力は格段に上がったと思います。
まとめ:まずは家族5人が1週間過ごせる備蓄を目指す
今回、急遽始めた我が家の備蓄計画。
まだまだ不足しているものはありますし、実際に災害が起きたときに、どこまで対応できるかは分かりません。
それでも、以前と比べれば確実に前進したと思います。
今後は、食料の充実や調理方法の確認、防災リュックの準備などを少しずつ進めていく予定です。
まずは、家族5人が自宅で1週間程度過ごせることを目標にしたいと思います。
防災というと、どうしても大掛かりな準備を想像してしまいますが、普段使っているものを少し多めに買っておくだけでも、立派な備蓄になります。
僕と同じように、これまで防災についてあまり考えてこなかった方は、まず一度、家に何があるのか確認する所から始めてみてはいかがでしょうか?

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